想像してたのと違う…? だけど超面白かった「原作ものファミコンソフト」3選

最初に紹介するのは、高橋陽一氏によるサッカー漫画の金字塔をゲーム化したファミコンソフト『キャプテン翼』(テクモ)。
現在ではさまざまなサッカーゲームが発売されていますが、『キャプテン翼』が発売された1988年当時、
ファミコンのサッカーゲームといえば任天堂の『サッカー』ぐらい。
まだJリーグも発足しておらず、子どもに人気のプロスポーツといえばプロ野球という時代です。

任天堂の『サッカー』はグラウンドをほぼ真上から見下ろした視点で選手を操作するゲームで、
『キャプテン翼』も当然そういうスポーツゲームだろうと誰もが思っていました。
(略)
続いて紹介したいのは1989年にカプコンから発売されたファミコンソフト『天地を喰らう』です。
原作は本宮ひろ志氏が『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載していた、三国志をモチーフにした同名漫画。

当時、三国志のゲームといえば、光栄の『三國志』やナムコの『三国志 中原の覇者』などの
歴史シミュレーションゲームが定番だったので、カプコンの『天地を喰らう』を見たときは驚きました。

ファミコンの『天地を喰らう』は、なんと『ドラクエ』タイプのRPG。
でもフィールドマップは『ドラクエ』の倍ほどの移動速度。
そして「そうこうげき」というオートバトル機能もあり、プレイ感覚は本当に快適。

最後に紹介する1本は、故・伊丹十三さんが製作総指揮、黒沢清氏が監督を務めた同名映画が原作の
『スウィートホーム』(カプコン)です。
この映画は宮本信子(76)、故・山城新伍さん、古舘伊知郎(67)らが出演したホラー作品ですが、
個人的にはそこまで怖さは感じませんでした。

しかしアドベンチャーゲームではなく、ホラーRPGとしてファミコンで発売された
『スウィートホーム』のほうは文句なしの恐ろしさ。
サウンドや効果音の使い方が絶妙で、怖さを演出する不気味なグラフィックは超一級品。
さらにのちの『バイオハザード』にも影響を与えた、扉がゆっくりと開くアニメ演出など、
映画以上のホラー感がありました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/065ad58dadf1d203238f1175504c95c592c69f4f