米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスは3日、ロシアの格付けを「B3」に6段階引き下げたと発表した。
投機的水準にあたる。ウクライナ侵攻で米欧から厳しい経済制裁を科され、ロシア経済を巡るリスクが高まったと判断した。

 債務の履行能力を示す長期発行体格付けは、これまで投資適格の水準で下限とされる「Baa3」だった。
ムーディーズは、「追加の制裁でロシア経済のリスクは今後高まる可能性がある」と指摘している。

 別の格付け大手フィッチ・レーティングスも2日、ロシアの信用格付けを6段階引き下げ、投機的水準とした。
「制裁でロシアによる借金返済の意思がより不明確になった」として、さらなる格下げの可能性も示している。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220303-OYT1T50301/