けれど、これはあくまでも看板を置いただけのニセモノ。バスが来ることは決してありません。
ただし、アルツハイマーという病気のせいで少し前のことを忘れてしまう老人たちも、黄色と緑がシンボルカラーのバス停のことはよく覚えています。

そのため、家に帰ろうとする老人は、施設の目の前にある偽バス停にひとまず腰を下ろすのだとか。
そして悲しいことではありますが、老人たちは5分もすると自分たちが何故そこに座っているのかということも忘れてしまうといいます。