2日間で5万人のウクライナ国民が国外へ脱出 徴兵年齢に達した男性の脱出は禁止

 ロシアのウクライナ侵攻を受けて、ウクライナ国民の国外脱出が加速。ここ48時間で5万人以上が西側の国境を越える事態となっており、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はすでに10万人が自宅を離れ、この状態が続けば400万人が難民となる可能性を指摘している。

 ゼレンスキー大統領が徴兵年齢に達している男性(18〜60歳=原則女性も対象)の国外脱出を禁止しため、国外に逃れようとしているのはそのほとんが女性と子どもと高齢者。AP通信によれば首都キエフを脱出してきた女性の証言として、多数の男性が乗り込んだ列車から降ろされたとしている。駅に入ることさえも許されていないと語る女性もおり事態は緊迫。国境を接しているモルドバとポーランドを目指す人が多く、モルドバ政府では難民の収容施設を整えて食料や飲料水などを支給している。

 このほかスロベニア、ハンガリー、ルーマニアの国境などにもウクライナ国民が殺到。道路は自宅を離れたウクライナ国民が乗った車で数キロにわたって渋滞している。

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