圧力により改名した音楽ユニットのライブがカオス :: デイリーポータルZ
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僕の好きなバンドが突然改名した。

旧)ザ・プーチンズ
新)ザ・ぷー

である。


もともとは「ザ・プーチンズ」だった
4人組音楽ユニット「ザ・ぷー」は、もともと「ザ・プーチンズ」という名前で活動していた。すくなくとも僕が彼らを知った時にはその名前だったはずである。それがある日突然「ザ・ぷー」と改名されていた。


今回、改名後初のライブが行われるというので見に行き、ついでにどうして改名したのかも聞いた。

理由は、外圧、とのことでした。


要点をまとめるとこういうことだ。

・これまで様々な圧力に負けずに活動をしてきた。
・しかし名前のおかげか、いまいちインディーズ感がぬぐえない。
・いったん解散して名前を変え、ブレイクしたい。

歯に衣を3重に着せたような言い方である。どうなんだろう、馴染んだ名前を変えるからには、なにか決定的な事件でもあったのではないのか。

今回、彼らの改名後初の単独ライブがあるというので行ってきた。ライブレポートを交えながらインタビューした内容を紹介したいと思います。


ライブの冒頭、あの人が出てくる
ライブが始まった。満員の会場が暗転するとまず映像でプーチンが出てくる。ご存じあのプーチンである。

「ほんまいいかげんにしてや〜」

しかもこのプーチン、関西弁なのだ。

ライブの冒頭でプーチンからのメッセージが流れる(もちろん茶番)。

このあとプーチンからの「贈り物」とされるドリンクを飲んだメンバーがいったん死ぬ。毒が入っていたのだ。いったん死ぬ、から始まるライブも珍しいと思うが、死んだ状態で担架に乗せられメンバーが入場してくる。

で、とつぜん生き返る。

メンバーはなんとあらかじめ解毒剤を飲んでいたのだ。悔しがるプーチン。何度も言うが茶番である。

このあとぴんぴんした状態でライブが進行するのだが、この通り、プーチンズあらため「ザ・ぷー」のライブは一般的に考えられる音楽ユニットのライブとはかなり趣が異なる。前回のライブではお客含め全員で盆踊りを踊った。

ライブの内容については後ほど詳しくつっこむことにして、とりいそぎ改名について、ライブ後のメンバーに聞いた。

きっかけはネドベージェフからプーチンに大統領が変わったこと
−−ライブを見ていると、これはまあ叱られるだろうな、という感じはしますね。


まあ、そうですよね。

マチコ「もともとはかっこいいから、という理由で適当につけた名前だったんです。ザ・ビートルズみたいに、最初に『ザ』がついて最後に『ズ』がつくバンド名にしたかっただけでして。」

マチオ「あと当時はネドベージェフが大統領だったから問題なかったんだと思うんですよね。」

にこやかに怖い話をする。

彼らがザ・プーチンズとして活動をはじめて5年。奇しくも2012年にウラジミール・プーチンがロシアの大統領に就任する。これで急に風当たりが強くなる。

マチコ「そういうことですね。」

マチオ「そういうことです。」


ザ・プーチンズ(現:ザ・ぷー)「恋愛契約書」MUSIC VIDEO
https://youtube.com/watch?v=gO7Fr7xtCXQ
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