今月11日の東日本大震災の発生から11年になるのを前に、宮城県石巻市では海上保安部や警察などが津波で行方不明になっている人たちの捜索を行いました。

宮城県石巻市の北上川の河口付近で行われた5日の捜索には、市の職員や海上保安官、それに警察官の合わせて56人が集まり、はじめに全員で黙とうをささげました。

捜索は河北地区と雄勝地区内の複数の場所で行われ、海岸を歩いて確認したり石を掘り起こしたりして手がかりを探していました。

また、海上では海上保安部の巡視船や潜水士による捜索も行われました。

石巻市によりますと、市内では大川小学校に通っていた児童4人を含む合わせて414人の行方が今もわかっていないということです。

宮城海上保安部の佐藤翔警備救難課長は「震災から長い時間がたった今でも、行方不明の家族の帰りを待つ人たちが多くいます。少しでも手がかりを発見できるよう発災当初と変わらぬ思いで捜索にあたっていきたい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220305/k10013515541000.html
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