なんか見たことあるこのキャラ…名前、知ってる?
https://www.lmaga.jp/wp-content/uploads/2022/03/bobdog-11.jpg
https://www.lmaga.jp/wp-content/uploads/2022/03/bobdog-9-768x512.jpg

「裁縫道具、どんなの使ってた?」「あの、犬の、ほら・・・(犬 キャラ 裁縫箱で検索)あ、これ!」「見たことある! でも名前なんやっけ?」「わからん・・・」「なんか裁縫箱以外でも見たような?」。友人との会話で、あるキャラクターが話題となった。みなさんはこのキャラの名前、知ってますか?

調べてみると「リトルボブドッグ」という名前で、大阪にあるキャラクター制作会社「サンワード」(本社:大阪市淀川区)から1988年に生まれたキャラだと判明。記憶の奥の奥の方を掘り起こしたら、学習ドリルや駄菓子のパッケージにもいたような気が・・・。一体何者!?ということで、「サンワード」さんを直撃。実はその謎すぎるキャラクターは現在、海外で絶大な人気を誇っていた。

■ 銀行のイメージキャラクター就任、テレビCM出演まで!?

──この犬、リトルボブドッグっていうんですね。めちゃくちゃ見たことあるのに、名前を初めて知りました。

はい、ツイッターなどでは「謎犬」って呼ばれているのを拝見したことがあります。リトルボブドッグは弊社の看板キャラで、10歳(小学3年生設定)のダルメシアン犬です。身長は120cm、血液型はB型、星座は魚座。性格は単純明快、スポーツ万能、さらには超能力まで使えます。目立ちたがり屋で、思ったことはすぐ行動する子なんですよ。

──めちゃめちゃ細かく設定があるんですね。1988年3月6日にこのキャラが生まれたと伺いました。

当初「子ども用のパジャマに合うキャラクターを作ってくれ」という依頼があり、赤・黒・白を基調にアメリカンチックなデザインで作ったのが始まりです。それから鉛筆やノート、下敷きなど文具類が商品化されて・・・翌年にはボブドッグの仲間たちが誕生し、小学生向け教材の「計算ドリル」や「漢字ドリル」に採用されました。みなさん見覚えがあるのではないでしょうか?

──これ使ってました〜! 懐かしすぎます。

ボブドッグは勉強が苦手なので、学習ドリルなのに、その表紙や中身でバスケとかフリスビーを楽しんじゃってるんですけどね(笑)。その頃、静岡や埼玉の銀行のイメージキャラクター(1996年に就任した鹿児島相互信用金庫は現在も)、新潟の信用組合のマスコットキャラクターに選ばれました。日立製作所の蛍光灯「明るい輪」のイメージキャラクターになったときは、テレビCMにも出演しています。あと、テーマソングもあるんですよ。

──想像を遙かに超えてすごいですね。でもなんで名前が浸透してないんだろう。

一応ドリルの表紙にも名前、書いてるんです。あと1992年に登場して今も販売されているオリオンのラムネ駄菓子「コーラシガレット」「サワーシガレット」なんて、思いっきりデカデカと書いてあるんですけどね?

──これめっちゃ食べてましたし、今でもスーパーで見ます。って、えっ、めちゃめちゃ名前書いてる! デザインとして認識していて、気づきませんでした・・・。

みなさん、パッケージの色だけで「コーラだ」って覚えてるので、この黄色いロゴを読む人あまりいないのかな? 実はずっと名乗ってるんですよ!(笑)。

■ 中国で絶大な人気、専門店が300店舗突破した年も

──盲点でした。そしてこの頃、台湾の代理店と契約を結んだとか(1991年)。このときすでに世界進出がはじまっていたんですね。

そうなんです。そこから中国、香港、マレーシア、シンガポール、韓国に専門店ができ、どんどん世界にリトルボブドッグの人気が浸透していきました。なかでも中国では爆発的な人気で、2003年には中国の専門店が300店舗を突破したんですよ。

https://www.lmaga.jp/wp-content/uploads/2022/03/BOBDOG_saihobako-768x512.jpg
https://www.lmaga.jp/wp-content/uploads/2022/03/BOBDOG_2021_1-768x512.jpg

https://www.lmaga.jp/news/2022/03/407111/