日本の使命は、対中国のために米露を組ませること
「現代最高の知性」エマニュエル・トッドが本誌に放つ大胆提言
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/64566

もし中国に対抗したいのであれば、同盟こそが必要なのです。
私も含めて、誰もが中国の脅威の大きさを過小評価してきましたが、今その重大性にようやく気づき始めています。
米国がロシアとの和解なしに中国に対抗するのは無理でしょう。大きな同盟関係の逆転が必要です。

 グローバル化を止めるということは、世界のバランスを保つためにそれぞれの勢力の動きを止めることではありません。
米国は民主党の時代に、ロシアが中国に寄りかかるように仕向けました。
それは軍事協力という形で、南シナ海で中国が攻撃的な態度に出ることすらも可能にしました。つまり、中国の勢力はロシアありきなのです。

 ところが、これはロシアの利益にはなりません。
ロシアはどの国よりも中国に脅威を感じているのですから。ロシアは日本と同じように隣国として中国を恐れています。
ロシアも中国も米国による均衡を必要としているのです。

日本の使命は米国に対して、これからはロシアと手を組むべきだ、と伝えることではないでしょうか。