「独身男性、1K、頭金なし」は不動産投資ができない!?フラット35が不正利用摘発で審査を厳格化
https://news.yahoo.co.jp/articles/74c583bd89c77d7ba899de2aec4c719e817dbb3b?page=2

■自宅訪問調査から不正が発覚

フラット35を使って投資用不動産を購入したことが判明したら、どうなるのか? 
住宅ローンに詳しいファイナンシャルプランナーに興味深い話を聞いた。

「私の関わった案件で、30歳の男性会社員A氏から中古マンションを買いたいという相談がありました。
1Kの中古マンションで、3000万円超えたくらいでした。独身だというし、何となく嫌な予感がしたんです。
リフォーム代も含んでいたようですが割高な印象でした。
フラット35をフルローンで使いたいというので、自分の居住物件としての購入なのかを何回も確認しました。
『自分で住むため』とA氏が答えるので、フラット35の申込書類のアドバイスをし、
審査も通り購入できたところまではよかったのです。
それからしばらくして住宅金融支援機構から私のところにも問い合わせがあり、
投資用物件の購入だったことが判明しました」

住宅金融支援機構は融資後に居住確認の調査をして、A氏が居住していないことを確認している。
A氏は逃げようがなく、正直に投資用物件であることを認め、
物件を斡旋した不動産会社からの指示だったと認めることになった。
なお、投資セミナーを開催していた不動産会社にA氏が連絡を取ろうとしたときには、
すでに連絡が不通となっていた。

そこで住宅金融支援機構側は、A氏に対し住宅ローン残額を一括返済するよう求めたのである。

「彼もある意味で不動産会社の被害者ですが、投資用とだましたことで加害者でもあるので当然でしょう」
(住宅ローンに詳しいFP)

住宅金融支援機構は、居住確認のために現地まで調査しに来ることがあると説明している。
当然、居住確認をすれば、賃貸に出していることはすぐにバレるだろう。

不正利用が発覚した場合、住宅ローン残額を一括返済しなければならない。
多くは不正を行うことでフルローン状態となっており、そんな人は一括返済できるはずもない。
売却して利益が出ればいいのだが、大抵は悪質な業者に高値づかみさせられているので、
売却しようとしても負債が残る状態だ。
不動産投資用ローンに借り換えるか、親戚から借りることができればラッキーだ。
それがかなわなければ、競売して負債を抱えるか、最悪は自己破産に至ることになる。