はえー

 「ハイ」と「ハエ」(蠅)――これは二重母音〔ae〕が〔ai〕に変化する現象である。「帰る」「名まえ」を「カイル」「ナマイ」というのは,なまりといわれるが,「ハイ」「ハエ」は二つとも広く行なわれていて,その標準的発音がどちらであるかがしばしば問題になる。
 国研の調査によれば,採る形としては,「ハイ」が多数(55〜79%)である。(ただし,第1回調査では「ハエ」が多い。)採る理由として,言いやすい38%,一般的27%,増加の傾向18%,語感がよい15%,口頭語的13%などがあげられている。また,使う形としても全般に「ハイ」が多く,東京の下町に特に率が高い。ただ,日本の東部に限って「ハエ」のほうが多い。
 NHKの「放送用語参考辞典」には,「古くはハエである。しかし,現在ではハイを使ってもいい。(注)動物学など学術上の用語としてはハエである。」とある。
https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kakuki/05/bukai02/07.html

はえ座

日本では、かつて和名の正式な表記がはい座だった。 この表記は長く使用されていたが、1990年11月刊行の理科年表第64冊ではえ座に改められ、1994年刊行の『文部省 学術用語集・天文学編』増訂版でも正式にはえ座とされた。