デンソーに身代金要求型のサイバー攻撃か 犯罪グループが声明
2022年3月13日 18時04分

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220313/k10013529761000.html

身代金要求型のコンピューターウイルスによるサイバー攻撃を行う犯罪グループが、
トヨタグループの大手自動車部品メーカー「デンソー」の機密情報を盗み、公開すると、ネット上の闇サイトに声明を出したことがわかりました。

デンソーは「ドイツにある拠点でネットワークへの不正アクセスを確認し、調査している」としています。

情報セキュリティー会社の「三井物産セキュアディレクション」によりますと、日本時間の13日午後、
「Pandora」と名乗るサイバー犯罪グループが、ダークウェブ=インターネット上の闇サイトに、愛知県に本社のあるトヨタグループの大手自動車部品メーカー、
デンソーの機密情報を盗みとり、公開すると声明を出したことがわかりました。

それによりますと、発注書やメール、図面など、15万7000件以上、1.4テラバイトのデータがあるとしています。

「Pandora」は、身代金要求型のコンピューターウイルス、ランサムウエアを使って企業などのデータを暗号化して見られなくするサイバー攻撃を行い、
要求した身代金が支払われない場合は盗み出したデータを公開すると、脅迫する手口で犯行を行っているとされています。

デンソーは、NHKの取材に対して「ドイツにある拠点でネットワークへの第三者の不正アクセスを確認している。状況や影響の有無について、現在調査している」とコメントしています。

ランサムウエアによるサイバー攻撃をめぐっては、先月もトヨタ自動車の取引先の「小島プレス工業」が被害を受け、トヨタが国内のすべての工場を一時、稼働を停止する事態になりました。

デンソーも、トヨタの主要な取引先で、自動車の部品メーカーが狙われるケースが相次いでいます。