42年続く専門店の疑問「あんかけスパはなぜ全国区になれないのか」 見えてきた“3つの課題”【愛知発】

様々な店が関東進出に失敗…スパイシーに味付けした名古屋のソウルフード

名古屋市名東区にある“あんかけスパゲティ”専門店の社長から「42年間あんかけスパの専門店を営業しています。
名古屋名物を自負していますが、全国区になれません。味付けは良いのに、名前が受け入れられないのか理由がわかりません」との投稿があった。

手羽先やひつまぶしなど全国進出を果たす名古屋めしが相次ぐ中、なぜあんかけスパは全国に広まらないのか…?
調べてみると「PR不足」「コショウ風味が強すぎる」「うま味不足」と3つの課題が見えてきた。

名古屋市名東区の「からめ亭本店」の志智(しち)均社長(67)。

志智均さん:
名古屋にある「あんかけうどん」の色がとても似ているから、そこからヒントを得て「あんかけスパゲッティ」と自分が思って、いつの間にか広まった

志智さんは、今から40年以上前に、あんかけうどんからヒントを得て「あんかけスパ」とネーミングした名付け親だ。

タマネギやニンジン、ジャガイモなどを牛肉とじっくり煮込んでコショウでスパイシーに味付けした“あん“を、
もちもちの極太麺にかけた”あんかけスパ“は、今や名古屋のソウルフードだ。

地元の女性:
スパイシーな感じがまた食べたくなる。やみつき

地元の男性:
ちょっとクセがあるけど、それがまたいい

名古屋で人気の“あんかけスパ”を全国に広げるべく、志智さんは2010年に千葉・市川市に「からめ亭」を出店したが…

志智均さん:
(店を)出したが、実際には根付かず閉まってしまうという。どうしても広がりを見せないから、かなり焦っていた

これまで自身の「からめ亭」も含め、様々な「あんかけスパ」の有名店が全国進出を試みるも撤退。

志智さんは、全国に広まらない理由が「あんかけスパゲッティ」という名前にあるのか、美味しさが正確に伝わっていないのか、理由を知りたいと話す。

https://www.nippon.com/ja/news/fnn20220313321856/