ロシア、南東部マリウポリで降伏要求 ウクライナは拒否

ロシアが20日、ウクライナ南東部の港湾都市マリウポリのウクライナ軍に武器を捨て降伏するよう要求していたことがわかった。ロイター通信などが伝えた。ウクライナメディアによれば、ウクライナ側は降伏を拒否した。

ロシア国防省は同市で「人道上の惨劇が起きている」として「武器を捨てれば安全な脱出が保証される」との声明を出した。ウクライナのベレシチュク副首相は「いかなる降伏もあり得ない」と要求を拒否し、すでにロシア側に伝えたという。

マリウポリは2月24日のロシア軍侵攻以降、空爆をはじめとする激しい戦闘にさらされている。マリウポリ市議会は20日、約400人が避難していた美術学校が爆撃を受けたと明らかにした。16日に空爆された同市の劇場でも数百人が生き埋めになっている可能性がある。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB211AZ0R20C22A3000000/