いかそ
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50456#idx-1
> 「ウクライナ人がユダヤ人を救うことを選んだ」というのは「少し歪んだ歴史」どころか、歴史の歪曲そのものです。ウクライナの民族主義者はかつてナチスドイツに共鳴し、ナチスとともにポグロム(ユダヤの無差別虐殺)を働くも、ソ連赤軍によってナチスドイツ軍もろとも反撃にあい、追われました。

 2014年のユーロマイダン・クーデター以来、親欧米政権の「用心棒」として政治の表舞台に再登場したのは、親ナチスのウクライナ民族主義リーダー・ステパン・バンデラを崇拝しナチスの親衛隊SSのマークを掲げた、ネオナチのウクライナ民族主義者でした。

 彼らは依然として「反ユダヤ」「反ロシア」を掲げていますが、彼らに資金を提供して、アゾフ連隊などの民兵団を組織させたスポンサーは、ソ連崩壊後に公有財産を奪い取って巨万の富を築き上げたウクライナのオリガルヒの1人、イーホル・コロモイスキーです。

 彼は、れっきとしたユダヤ人であり同じくユダヤ人のゼレンスキー氏を自分の所有するテレビ局で国民的人気俳優に仕立て上げて、大統領の座につかせました。

※ゼレンスキー氏が人気を得たテレビドラマ「人民の執事」を放映したテレビ局の最大株主はウクライナで3本指に入る巨大オルガリヒ(新興財閥)のイゴール・コロモイスキー氏。ユダヤ人でもあるコロモイスキー氏はオレンジ革命の時から「親欧米派勢力」として活動、現在は米国に滞在中。世界各国はウクライナに莫大な軍事支援をして戦闘を長引かせるのではなく、停戦交渉の場を提供すべき!(日刊IWJガイド、2022.2.28号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50321#idx-6

 ユダヤ人と反ユダヤ主義者が結びつく、このいかがわしさは、「シオニズム」(パレスチナの地に、先住のパレスチナ人を追放してユダヤ人を入植させ、イスラエルを建国する思想と運動)の一点で結びつきます。

 世界中のメディアがゼレンスキーらの「正体」に言及するのをためらう中、あろうことか、イスラエルの日刊紙が堂々と、彼の演説を「完璧なシオニスト演説」だったと絶賛したのです。ゼレンスキー氏は「シオニスト」であると、イスラエルに「公式」に認められたのであり、彼らシオニストは、豊富な資金と巧みな策略でネオナチすら、操りうるのです。
※Analysis | Zelenskyy’s Harsh Knesset Address Wasn’t Aimed at Israeli Decision Makers(HAARETZ、2022年3月20日)
https://www.haaretz.com/israel-news/.premium-zelenskyy-s-harsh-knesset-address-wasn-t-aimed-at-israeli-decision-makers-1.10687128

 なお、21日付けCNNは、このインタビューでゼレンスキー大統領が「ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と交渉する用意があると語った。しかし交渉の試みが失敗に終わった場合、2国間の戦闘は『第3次世界大戦』につながるだろうと警告した」と報じています。

 これは果たして「警告」でしょうか?

 今のところ、戦争は、あくまでロシアとウクライナの2国間の紛争です。第2次大戦後、複数の大国を巻き込んだ世界大戦は起きませんでしたが、隣り合う2国間の紛争や地域紛争は、たびたび起きてきました。しかしその紛争の一方の当事国の指導者が、「この紛争の停戦交渉が不調に終わった場合、第3次世界大戦となるだろう」などと、世界中を恫喝するようなセリフを吐くことはありませんでした。

 なぜ、ゼレンスキー氏は、「第3次世界大戦になる」などと大言壮語することができるのでしょうか。ウクライナ単独で「第3次世界大戦」を引き起こすことはできるはずがありません。