マイクロソフト、新たな「Z-code」モデルで翻訳の「Translator」と「Azure AI」サービス強化   2022-03-23

 Microsoftは米国時間3月22日、「Microsoft Translator」とその他の「Azure AI」サービスを、
同社が「Z-code」と呼ぶAIモデル群でアップデートすると発表した。
これらのアップデートにより、機械翻訳の品質を向上できるほか、一般的な言語に加え、
利用可能なトレーニングデータが少ない言語にも対応できるようになる。

 新しいZ-codeモデルは、スパースな「Mixture of Experts」(エキスパート混合)アプローチを使用する。
Microsoftによると、タスクを完了するためにモデルの一部のみを使用する必要があるため、より効率的に実行できる。
その結果、モデルのパラメーター数を大幅に拡張しながら、コンピュートの量を一定に保つことができるという。

 Microsoftは最近、さまざまなAzure AIサービスにZ-codeモデルを導入し、名前付きエンティティの認識、
テキスト要約、カスタムテキスト分類、キーフレーズ抽出などの一般的な言語理解タスクを改善している。
しかし今回、「この新しいクラスのMixture of Expertsモデルを使い、機械翻訳製品を強化できることを、
公に企業が実証したのは初めて」だと同社は述べている。

https://japan.zdnet.com/article/35185265/
https://japan.zdnet.com/storage/2022/03/23/47f5829cb46009596ee2707c04bcdf5c/microsoftaizcodetranslation.jpg