以前は、現場からの帰りが遅いほか、設計変更や、完成検査に間に合わないなど、さまざまな理由で残業が発生していた。しかし、週休2日制の導入に合わせて社員各自が仕事の無駄を洗い出したことで、業務の効率化が進み、残業もなくなったのだ。週休2日制を始めて以来、午後5時半になると長瀬雅彦社長が自ら事務所の鍵を閉めるようになった。その時間には事務所にはもう誰もいない。

 また、週休2日制に合わせて同社では、約30人の社員の半分を占める技能者の給与形態を日給月給制から月給制に変えた。さらに、現場の予算の管理も厳密に行うようにした。予算上の無駄をチェックする会議を毎月行っている。
 長瀬社長は社員に対して「『働き方改革』は経営者が行う。『働き方の改革』は社員が行う。その結果、みんなが目指すべき働き方が実現する」と言っている。「1日の仕事に目標を持ってもらう。これだけで残業をなくし、休日が増え、モチベーションを高め、いい仕事ができる」という。

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