2015年(平成27年)3月26日は、プレイステーション4用ソフト『Bloodborne』(ブラッドボーン)が発売された日。本日で発売から7周年を迎えた。

 『Bloodborne』は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(当時)から発売されたアクションRPG。
『Demon's Souls』(デモンズソウル)や『DARK SOULS』(ダークソウル)シリーズの流れを汲む高難度のタイトルだが、本作独自のシステムと世界観になっており、ゲームファンの評価も高い。
開発を手掛けたフロム・ソフトウェアの作品の中でも好きな作品として挙げる人も多数。

 あまりに難度が高くて多くの人が投げ出してしまったとネットでたびたび話題になるので、本作を未経験でも知っている人がいるかもしれない。
その際に槍玉に上がるのが初期のボスである“ガスコイン神父”。初心者の大きな壁になるようで、初心者狩りなどとも呼ばれている。
50%を切るトロフィーの獲得率の低さからも、そのあたりの事情が窺い知れる(PS PlusのフリープレイやPS Plus コレクションとして配信されたことも影響していると思うが)。

人が獣と化す恐ろしい風土病“獣の病”が蔓延する古都ヤーナムを舞台に、プレイヤーは獣を狩る狩人となって人とも獣とも知れない敵と対峙していくことになる。
住民たちが見境なく襲い掛かる“獣狩りの夜”を乗り越え、果たして朝を迎えることができるのか……!? というのが大まかな物語。
ファンタジー色よりもゴシックホラー的な要素が強くなっていて、ゲーム全編を通して不気味な雰囲気が漂っているところも本作の特徴のひとつだろう。

 変形する武器“仕掛け武器”を用いて戦っていくのが『Bloodborne』ならではのバトル。
武器種が少ないという不満もあるにはあったが、変形ギミックのかっこよさには惚れ惚れしたに違いない。
獣を引き裂くノコギリから遠心力を利用する長柄のナタに変形する“ノコギリ鉈”、扱いやすい手斧から両手持ちの巨大な斧に様変わりする“獣狩りの斧”、硬質の杖が刃の鞭になる“仕込み杖”など、2面性のある武器を状況に応じてガチャコンと変形させて使い分けていくのが楽しかった。

 敵を倒すことで“血の遺志”が手に入り、これが経験値とお金の役割を果たすのは『Souls』シリーズと同様なのだが、本作ではキャラクターの動きがスピーディでかなり機敏になっている。
基本的に敵の攻撃は、移動距離と無敵時間が長めに設定されたステップで回避していくわけだが、これがじつに華麗で気持ちがいい。
思いのほか滑るように動くので、最初は驚いた人もいるんじゃないかな。

 そのぶん、盾でのガードは『Souls』シリーズよりかなり弱体化。
筆者は盾で敵の攻撃を受けまくるプレイスタイルだったので最初は苦労した記憶がある。
しかし、回避が強いぶんガンガン攻めて前へ前へ出ていく戦法が有効だとわかると、バトルが俄然おもしろくなっていった。
攻撃を受けても一定時間内に敵を攻撃するとダメージの一部が回復できる“リゲイン”という要素もそれを後押ししていて、まさに「攻撃は最大の防御なり」といったことを体感できた。

 敵の攻撃に対して盾で攻撃を受け流すパリィではなく、カウンターで銃を撃ってチャンスを作っていくのも風変わり。敵がひるんだら内臓を引き抜く“内臓攻撃”で大ダメージを与えられて気分爽快だった。
モーションも効果音もド派手になっているため、相乗効果で超快感。
ふつうに戦うとかなりの強敵のボスにもこの戦法が有効な場合もあり、大いに活用した人も多かったことだろう。

 儀式によって生成され、構造がその都度変化する“聖杯ダンジョン”も熱い要素のひとつで、マルチプレイでフレンドとともに奥深いダンジョンを探索して満喫した人も多かったんじゃないかな。

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