日本が核を持とうなんて考えるわけがない。ばかげた考えだ。日本は世界で唯一、核攻撃を受けた国です。二度もだ。日本が核兵器を保有することは考えられない。国民は決してそれを受け入れないだろう。そうだろう?この77年間、そう言われてきた。

しかし、ここ数週間、ある日本の政治家がそうではないことを示唆し始めている。戦後最長の総理大臣である安倍晋三である。安倍氏は、日本は本当に核兵器について真剣に、そして緊急に考えるべきだと声高に公言し始めたのである。

これは、戦後憲法に明記された平和主義の約束からの根本的な脱却である。
しかし、ロシアがウクライナに侵攻したのと時を同じくして、このような武力行使の要請がなされたのは偶然ではないだろう。

安倍首相のように、完全な再軍備を望む人々にとって、ウクライナ侵攻は、より大きく、より武装し、より攻撃的な隣国に対して適切に自衛しない国に何が起こり得るかを示す有益な例となる。
シドニーのローウィー研究所のリチャード・マクレガー氏(『アジアの再臨』の著者)は、安倍首相は日本で真の議論を進め、日本国民を本当に説得するための真剣な作業に取り掛かるべき時が来たと考えているという。

https://www.bbc.com/news/world-asia-60857346