東北電力が東通村に現地事務所設置 原発の理解促進へ
03月27日 15時39分
青森県東通村にある現在、運転停止中の東通原子力発電所について東北電力は地元の理解促進につなげようと村内に新たに現地事務所を設置し、27日式典が行われました。
東通村役場近くに完成した東通原発の現地事務所の開所式には村や東北電力の関係者などおよそ30人が出席し、今後の無事を願って国の重要無形民俗文化財にも指定されている伝統芸能の「能舞」が披露されました。
事務所は地上2階建てで、2階部分は原発の所員などが利用する会議室や事務所として使われます。
また1階部分には地元の住民が無料で利用できるイベントホールのほか村で初めてとなるスーパーマーケットが4月下旬に出店する予定です。
東通原発は、11年前の定期検査中に福島第一原発の事故が起き、今も運転を停止していて、東北電力は今後の運転再開に向けてこの施設で住民説明会を行うなどして、地元の理解促進につなげたいとしています。
東北電力東通原子力発電所の青木宏昭所長は「村民の交流の場となって村の活性化にもつながってほしい。原子力発電所には地域の理解と協力が絶対に必要なので、今後もその点を大事にしていきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20220327/6080015637.html