上海市政府は27日夜、新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、28日から市内を2地域に分けて一斉PCR検査を行うと発表した。
検査の実施期間中は住民の外出を原則禁止し、事実上のロックダウン(都市封鎖)に踏み切ることになる。

発表では、市内を流れる黄浦江を境に実施区域を分け、東部は28日〜4月1日、日本人が多く住む西部は1〜5日に行う。検査中は、区域内の公共交通機関の地下鉄やバスの運行を停止し、自家用車の運行も禁止する。
上海市は感染力の強いオミクロン株が猛威をふるい、1日の新規感染者数が無症状を含め数千人単位で推移。26日は3000人近くに達し、2010年の上海万博で使われた敷地に臨時隔離施設が開設され、感染者の受け入れを始めた。
中国では3月に入り感染者が急増し、深セン市など他都市は都市封鎖をとった。だが、大都市の上海市が封鎖に踏み切れば経済や市民活動への影響が大きく、16日から地区ごとに順次PCR検査を実施し、感染者が見つかった地区は封鎖管理をするのにとどめていた。
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