ヤマト運輸は28日、オートロック付きマンションで各住戸の玄関前などに荷物を配達する「置き配」のサービスを東京都内で始めた。スマートフォンが鍵代わりになる「デジタルキー」の技術をマンション向けに提供するライナフ(東京)など6社と提携し、配達用に新たなシステムを開発した。

受け取り主は、ヤマトからの発送通知に記載されたリンクにアクセスして置き配の場所を選んだうえ、オートロックの解除に同意する。配達員がスマートフォンの専用アプリで伝票のバーコードを読み取れば、画面にロック解除のボタンが表示される。

置き配は管理会社や管理組合の承諾を得たマンションで実施する。当面は練馬区、豊島区、板橋区のマンション14棟が対象で、2022年度中に全国約1万棟に拡大する。

同様のサービスはアマゾンジャパンが手がけるほか、佐川急便や日本郵便も実証実験をしている。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220328-OYT1T50157/