「コストコドローン」と 「カミカゼドローン」の正体とは?

 二つ目に説明するのが、日本の一般家電量販店でも買える民生ドローンだ。
私が「ヤマダ電機でも買えるドローン」と記事で書いたところ、大反響となった。
もちろんこのドローンは、ヤマダ電機でもビックカメラでもAmazonでも買える(米軍のある将校は「コストコドローン」と呼んでいる)。

 こちらは1機数万円から数十万円という破格の安さだ。偵察に向いており、
ロシア軍が保有する火砲(自走砲・けん引砲・重迫撃砲・多連装砲)を空中から発見して、そこへミサイルを撃ち込む。
防衛省で情報分析官を務めた軍事アナリストの西村金一氏の分析によると、
3月18日時点で「ロシア軍が保有する火砲の損耗率は、14%」(『壊滅の可能性もあるロシア地上軍、短期間に高い損耗率』、
※2)と大きな戦果を挙げている。

 最後に紹介するのが、米国からウクライナへの軍事支援に含まれていた攻撃ドローン「スイッチブレード」だ。

 米国はこのドローンを100機、ウクライナへ供与するという。このドローンは、
高性能のカメラと赤外線センサーによる偵察機能に加えて爆弾を装備している。
目標に突入して破壊する「自爆ドローン」として知られていて、欧米などでは「神風ドローン」と呼ばれている。

 現地発のメディアによれば、空中を飛び回って自分たちを監視するウクライナ・ドローンの機械音におびえ、
逃げ惑うロシア兵たちの姿が目撃されているという。
コストパフォーマンスの高い戦果に加えて心理的な脅威にもなっているのだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e860ca8588e2e02a6c31ecb8b26b3ee229256a33?page=2