マンガアプリで連載中の吉谷光平の人気コミックを原作とする、1話約8分(毎週3話分を放送)×全22話の"大作ショートドラマ"『今どきの若いモンは』が、4月9日(土)22時30分からWOWOWで放送・配信開始される(※第1話無料放送)。
とある商社を舞台に、ノーネクタイの独自なスタイルで仕事をする、一見コワモテで「ったく、今どきの若いモンは……」が口癖の課長・石沢一を演じた反町隆史に、自身が撮影現場で大切にしていることや、若手に伝えたいこと、本作の見どころについて聞いた。


――反町隆史さんは、いつどんなときでも自信に満ちあふれているように見えるのですが、実際のところはいかがですか?

いやぁ、まあ(笑)。もちろん僕にも悩んだりする時期もあるんですけどね。

――そんなとき、反町さんは誰かに相談するタイプですか?

う〜ん、それはなかったかな。それこそ昔は直接的な言葉で教えてもらうというより、先輩の背中を見て盗む、みたいなことの方が多かった気がするし。基本的に僕は自分自身ですべて解決してきましたね。
でも考えてみれば必要なことっていうのは、すごくシンプルで。「結局はすべて時間が解決してくれる」みたいなところがあるんですよね。これは以前『男たちの大和/YAMATO』や『蒼き狼 〜地果て海尽きるまで〜』などでご一緒した角川春樹さんがお酒の席で話していた言葉なんですが、「向かい風が強く吹いて波が押し寄せているときは、むやみやたらに動かず、死んだナマコのように生きていくのがいいんだよ」って。まぁ、確かにそうだよなぁって(笑)。


――さすがに含蓄がありますね(笑)。せっかくの機会なので伺ってみたかったのですが、もしも自分が反町さんの部下だったとして、いまのように「反町さんにいろいろ聞いてみたいなぁ」と思うことがあっても、なかなか近寄りがたいというか、「いったいどのタイミングで話しかけるのが正解なのか……?」って結構悩むと思うんです。反町さんご自身としては、「そんなの気にしなくていいから来いよ!」というスタンスでいらっしゃるんですか?

どうですか(笑)?(……と、すかさず隣に居たプロデューサーに話を振る)

プロデューサー:いやぁ、それはもう、「どんどん来いよ!」っていうスタンスでしたよ!

反町:ハハハ(笑)

プロデューサー:やっぱりどうしたって最初はみなさん緊張されますよね。でもだからこそ、石沢課長ではないですが、見た目とのギャップにみんなやられてしまうんです。そこを巧みに操られているところは、現場で見ていて『さすが反町さんだなぁ』って思いますね(笑)。

――反町さんとしても、後輩から慕われたり頼りにされたりするのは、うれしいものですか?

それはそうですよ。だって、僕らの現場では世代も価値観も違う人たちが「いい作品を作りたい!」という同じ目的のもとに集まって、みんなで一緒になって作り上げていくことが何より重要なわけですよね。そのためにもやっぱり誰もが「行きたい」と思えるような現場を作るのが、主役をやらせていただく上での重要な仕事の一つだと思うんです。僕も他の現場では主役の方の立ち居振る舞いを客観的に学ばせていただく機会も多いので。

そういう意味では、今回の現場は世代も結構バラバラだったんですが、撮影の合間も自然とみんなが和気あいあいと集まりながら、「じゃあ今度は俺がこのセリフを言ってみるわ」みたいな感じで各々セリフの練習をしたりして、すごく楽しかった記憶がありますね。僕も石沢課長のように、若い子たちが良い芝居をしてたら、「さっきの(芝居)よかったよ!」って声を掛けるようにしています。誉めるときは、わかりやすく言ってあげた方がいいと思うので。


いかそ
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ee5d1ed42b8fbca8cee5eb76c1d2360cf92fbae