今、裏社会の代表的な資金獲得源は薬物である。
六本木の薬物事情といえば、外国人不良グループが絡んでいることが大半だ。
ある暴力団の幹部は、怒りを露わにした表情で語る。

「うちらに断りもなく、外国人不良グループはシマ内でクスリを売る。叱っても言い訳するし、喧嘩してもキリがない。
大規模な取引先、芸能人、社長とかはよくわからない外国人マフィアからはクスリを買わないけど、
クラブとかで踊って遊んでいる若者とかお客さんの一部を取られちゃうから困るんだよな」

実際に、私が知るナイジェリア人不良グループのメンバーも、クラブで薬物を売っていた。
捌いていたのは大麻、覚醒剤、MDMAなどさまざまだ。
取引場所となっているのは主に六本木五丁目交差点を横に入った袋小路であるという。

路上で声をかけてくるアフリカ系に応じると、近くのビルの上階や付近に停めた車の中などに移動した後に手渡される。
新型コロナが感染拡大してからは、居酒屋でも取引を行っていたそうだ。

前出のナイジェリア人不良グループのメンバーは、こう話した。
「ナイジェリア人のグループ、日本で仕事がないからできた。みんな、仕方なくドラッグを売る。ヤクザとも喧嘩する。
使えば、元気が出る。ストレスがなくなる。ドラッグは悪いモノじゃない」

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