残骸を確認しましたが、トーチカU短距離弾道ミサイルです。クラスター弾頭型で、子弾を放出後は親弾(子弾収納スペースの芯とロケット推進部分)の残骸が丸ごと残って落ちて来ます。ロシア軍はトーチカUを保有していないと言い張っていますが、2019年に退役済みというのは帳簿上の話で、実際には今も頻繁に目撃例があります。それどころか開戦当日2月24日に病院攻撃にロシア軍がトーチカUを使用したと、国際人権団体HRW(ヒューマン・ライツ・ウォッチ)が2月25日に残骸の部品の証拠写真付きで報告しています。
トーチカUはロシア軍とウクライナ軍の双方が使用しているミサイルです。その為、お互いが残骸を利用して「相手が撃ったミサイルだ」とプロパガンダの宣伝戦を行う可能性があるのですが、ただしロシア側の言う「ロシア軍はトーチカUを装備していない」という主張は虚偽でしかないので、相手にする必要はありません。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6423305