2022/04/11 17:19

ロシアの侵攻が続くウクライナから静岡県浜松市に避難してきた大学生のソフィア・シャルコさん(18)が5日、市役所で鈴木康友市長と面会し、ウクライナの現状や必要な支援について訴えた。

シャルコさんは、ウクライナ西部のリビウで、両親と弟と妹の5人で暮らしていた。メーキャップアーティストを目指し、オンラインで大学の授業を受けていたという。

ウクライナでは、在宅時に爆撃音が聞こえたこともあり、「とても怖く、危険を感じて眠れない日もあった」と話す。祖父母の世話が必要なため、両親たちは残ることになり、まずはシャルコさんのみが避難することを決めた。

ロシアの侵攻が始まった2月24日、浜松から旅行でウクライナに滞在していた日本人の友人と共に、徒歩でポーランド東部のメディカへ避難。日本大使館でビザ(査証)の発給を受け、3月23日に来日した。現在は、浜松市内の友人宅に身を寄せている。リビウにいる家族とは連絡が取れており、無事だという。
シャルコさんは、「親から離れた子どもたちがポーランド国境を渡るところを見た。多くの市民や兵士が亡くなり、人々は避難所で安らかに眠ることができていない」とウクライナの現状を説明した。状況次第で、弟と妹などを呼び寄せることを検討するという。
シャルコさんに対し、市は日本語教育や就労支援を行っている。シャルコさんは「どの仕事でも見つけることができれば、ありがたい」と話した。また、日本に対し「多くの避難民を支援してくださり、感謝している。ウクライナの状況から目をそらさないでほしい」と訴えた。鈴木市長は「心身をよく休めてほしい。当面の生活に支障がないよう、全力でサポートしていく」と述べた。

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