漫画家デビューを諦めない49歳。月収15万円、4畳半の生活

帰宅後はちゃぶ台で食事を済ませ、そのまま執筆を行う。「10年ほど寝かせた原稿の筋がようやく固まりました」
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仕事や家庭のあれこれに忙殺される毎日を送っていると、「夢」なんて言葉は目にするのも口にするのも恥ずかしくなる。
ただ、かつては夢を見ていたし、本当は叶えたかったはずだ。今回は、40歳を超えてなお、夢を追い続ける男たちに密着した。
生活は決して楽じゃない。それでも目指すものがある。安定とは無縁の日々を送る“夢追い人”のリアルに迫った。

夢は漫画家デビュー!幼少期の憧れは今も変わらず。描くことで救われた人生
プロ漫画家を目指して四半世紀。49歳の澁原秀一さんは、賞に応募し続けるも、なかなか芽が出ない。
職業は漫画家アシスタント。仕事も生活も漫画を中心に回っている。

レギュラーで出入りするアシスタント現場は2つ。そのうちひとつは茨城県にあるため、朝5時半に起き、片道2時間の電車移動だ。

「電車で寝られるので、そんなに辛くはないです。最近は徹夜の現場も減りましたし、僕の担当は月刊誌なので
比較的余裕があります。体力的にもまだ十分やれてるんですよ。帰宅は20時で夕食後に漫画を描きます。
調子がいいと深夜まで没頭しますが、気分が乗らない日は無理しません」

加齢とともに苦労は減った
漫画制作は体にこたえそうだが、加齢とともに苦労は減ったという。

「若い頃のほうが腰痛はひどかったんです。最近ようやく体の使い方を覚えて、痛めずに描けてます」

月収は約15万円、自宅は4畳半
月収は約15万円。生活は楽じゃない。中野駅から10分以上離れた自宅は4畳半で、風呂なし共同便所だ。
家賃2万6000円のこの部屋に四半世紀暮らしながら、澁原さんは漫画を描いている。

「24歳で住み始めたときは、すぐプロの漫画家になって、引っ越せるだろうと思ってたんですけどね」
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