実売2万円を切る本格MP3プレーヤー「Rio 600」

https://k-tai.watch.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/295.html

ダイアモンド・マルチメディア・システムズは米S3のMP3プレーヤー「Rio 600」の日本語版を8月下旬より発売すると発表した。価格はオープンプライスで、実売価格は1万9800円程度になる見込み。Windows 98/2000およびMac OS 8.6以降に対応。標準で32MBのメモリを内蔵する。

 Rio 600は高い拡張性を持ったMP3プレーヤー。標準でMP3とWMA(Windows Media Audio)に対応し、ファームウェアを書き換えることでAACやAudibleなどのオーディオフォーマットや、Intertrust社の著作権保護技術Metatrustに対応させることが可能。また、出荷時は英語表示のみだが、発売とほぼ同時期に日本語版のファームウェアが公開される予定。

 Rio 600の本体背面には拡張スロットが用意され、拡張メモリや各種スロットなどのモジュールを追加することができる。スロットとしては、SD/MMCスロット、マイクロドライブスロット(CFへの対応は未定)のほか、最大15時間の収録が可能な光ディスクDataPlayスロットなどの発売が予定されている。それぞれの拡張モジュールはメディアに見合った充電池を内蔵する。

 本体のサイズは60×90×24mmで、重さは約75g。本体にはバックライト付きLCDがあり、曲名などを表示することができる。単3電池1本で最長11時間の連続再生が可能。PCとはUSBで接続。イヤーバンドタイプのオリジナルイヤホンが付属する。本体の表面はオプションのフェイスプレートに付け替えることが可能。

 Rio 600のオプションとしては、充電池内蔵の拡張メモリ「32MBバック・パック」(1万1000円)、「カー・ステレオ・カセット・アダプタ」(2500円)、オレンジ・赤・白の3色の「Rio 600 Toneフェイスプレートパック」(3000円)、FMチューナー内蔵のLCD付きリモコン「FMチューナー付属リモートコントローラ」(3900円)、Rio 500とそのアクセサリを収納する「トラベル・ケース」(2800円)、シルバーのフェイスプレートとキャリングケース、リモコンをセットにした「Rio 600アップグレード・キット」(3600円)が本体と同時期に発売される予定。

 エンコードおよび転送ソフトとしては、Windows向けの「Rio Audio Manager 日本語版」と、Mac OS向けの「SoundJam MP for Rio 日本語版」が付属する。Rio Audio ManagerにはMP3およびWMAのエンコード機能のほか、エンコードされた音楽データをオーディオCDとしてCD-Rに焼く機能もある。Mac OS向けのSoudJam MP for Rioでは現在のところWMAファイルを扱うことはできないが、今後なんらかの方法で対応するという。

 S3ではRio 600を、デジタルオーディオ業界で繰り広げられている激しい規格争いから一歩離れた製品としている。その上で著作権保護や音楽配信にも対応し、ユーザーの利便性と市場の要求を満たしたという。デジタルオーディオプレーヤーの小型化に対しては「Rio 600はミニチュア技術を競う商品ではない」としつつ、「スタイリッシュなデザイン」と拡張性、価格を武器に、Rio 600を市場に売り出していく構えだ。また、S3ではナイキと共同開発したスポーツ愛好家向けの「Nike psa[play」やハイエンド向けの「Rio 800」を年末までに発売する予定としている。




本体前面には液晶ディスプレイと各種ボタンがある。本体の裏蓋は拡張モジュールとなっており、標準では電池ボックスが装着されている。写真右はすべてをバラした状態で、右から本体、裏蓋、電池。



本体上部には電源スイッチとコネクタがある。コネクタはイヤホン、リモコン、USB兼用となっている。写真はUSBケーブル。本体にあるコネクタはこの兼用コネクタのみ。