https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220415/k10013583021000.html

東大寺 国宝の大仏殿 外壁の2か所に液体がまかれたような跡

奈良市にある東大寺の国宝の大仏殿で14日、外壁に液体がまかれたようなあとが見つかり、警察は文化財保護法違反の疑いで調べています。

14日午後5時すぎ、奈良市にある東大寺の国宝の大仏殿で、寺の職員が入り口近くの外壁の2か所に液体がまかれたようなあとがあるのを見つけました。

それぞれ幅70センチから80センチほどの範囲で、外壁の木材の部分に液体がしみこんだようなあとが残っていました。

現場は立ち入り禁止の看板があり、ふだんは参拝者が入れないようになっていますが、東大寺によりますと、14日は、周辺で甘いにおいがしたということです。

警察は、何者かが液体をまいた可能性があるとみて、防犯カメラの映像を分析するなどして、文化財保護法違反の疑いで調べています。

また、東大寺は今後文化庁や奈良県と相談したうえで修復を進めることにしています。

東大寺の上野周真庶務執事は「国を代表するような歴史のある建造物で、このようなことはやめてほしいですし、本当に残念です」と話していました。

松山市から観光で訪れた60代の女性は「本当にびっくりしました。どうしてこういうことをするのか、理解できないです」と話していました。