変わる100均 ダイソー、銀座に旗艦店 熱いゾーンは“300円”

100円ショップが高額商品の展開を加速している。
価格帯を広げて商品のバリエーションを増やし、新たな顧客を開拓するのが目的だ。
また、原材料高や円安などにより、100円商品を従来通り提供することに限界があることも背景にある。
2022年度には市場規模が1兆円を超すという観測もあるが、取り巻く環境は厳しい。
いかに顧客の支持をつなぎとめ成長を維持するか。
コロナ禍に加えウクライナ侵攻で逆風が強まる22年度は、各社の戦略が例年以上に問われる1年になりそうだ。

「DAISO(ダイソー)」を展開する最大手の大創産業(東広島市)は15日、東京・銀座の商業施設「マロニエゲート銀座2」に「グローバル旗艦店」をオープンした。
銀座エリアの出店は初めてで、主力のダイソーと同じフロアに300円ショップ2業態が並ぶ計3店舗の同時オープンも初の試みとなる。
同社が創業50年の年に仕掛けるプロジェクトの一つだ。

ダイソーの隣に出店するのは、「Standard Products by DAISO(スタンダードプロダクツ)」。
昨年3月、東京・渋谷に1号店がオープンした300円ショップだ。
リビング用品や食器、服飾雑貨など2000点を用意。長く使えて飽きが来ないという商品を集めたほか、環境配慮型の商品も目立つ。
カテゴリーを超えてカラーや質感を統一し、利用者がコーディネートしやすくしたのが特長だという。
https://mainichi.jp/articles/20220414/k00/00m/020/268000c