【斜里】オホーツク管内斜里町の知床半島沖で乗客乗員26人の観光船「KAZU T(カズワン)」(19トン)が遭難し、11人が死亡、15人が行方不明となった事故で、カズワンの運航会社「知床遊覧船」(斜里町)が緊急時の連絡体制が不十分なまま運航していたことが、関係者の話で分かった。カズワンに搭載していた衛星携帯電話が故障したままだったほか、カズワンと交信する事務所側の無線のアンテナが破損していた。救助要請時のやりとりに支障が出た可能性もある。

 同社が国に提出した運航基準にも反しており、国土交通省や海上保安庁は、同社の安全管理体制に問題がなかったか調べている。

https://www.hokkaido-np.co.jp/sp/amp/article/674679