28日、長崎市の平和公園内の引き取り手のない原爆犠牲者の遺骨を納めた施設で、不審な焼け跡が見つかり、警察は29日未明、市内の職業不詳の52歳の男を、礼拝所不敬罪の容疑で逮捕しました。

焼け跡が見つかったのは、長崎市の平和公園にある原子爆弾無縁死没者追悼祈念堂です。

長崎市によりますと、28日午前8時ごろ、施設を管理する市の職員が焼香台で、手羽元を焼いた跡を見つけました。

周りには焦げたペットボトルや花も見つかり、燃え移った可能性があるということです。

祈念堂には引き取り手のない原爆犠牲者の約9千の遺骨が安置されています。

24時間誰でも慰霊できるよう、焼香台には線香やロウソク、ライターが置かれています。

祈念堂周辺では4月25日からキャリーケースや飲食した跡が見つかっていて、市は荷物の撤去を求める貼紙をして見回りを強化していました。

長崎市原爆被爆対策部調査課  課長 「被爆者の気持ちを踏みにじる重大な案件だと思っていて、非常に憤りを感じています。もし不審火が火事等につながれば重大なことにつながるので、非常に遺憾に思っています」

警察は29日午前零時半ごろ、長崎市浜平1丁目の職業不詳の52歳の男を、礼拝所不敬罪の容疑で逮捕しました。

長崎市は、今後、監視カメラの設置なども検討したいとしています。

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