神戸市立小学校の20歳代男性教諭が昨年5月、担任するクラスの男子児童から提出された課題プリントが白紙だったことを叱り、授業で意図的に孤立させるなどし、児童がショックで授業に出席できなくなっていたことがわかった。市教委は、不適切な指導だったとして教諭を今年3月29日付で口頭訓戒の処分にした。

 市教委によると、教諭は昨年5月10日、児童が算数の課題プリントを白紙で出したことを 叱責しっせき 。児童の見ているところで破り捨て、課題をやらなかったわけを説明しなかったという理由で、児童を同日の英語の授業で実施したゲームに参加させなかった。同12日も、児童が図工の課題を完成させなかった罰として、その後のパソコンの授業で機器を使わせなかった。

 児童は恐怖心を抱いて通常の登校ができなくなり、学年が終わる今年3月まで別室で授業を受ける状況が断続的に続いた。教諭は市教委に「やりすぎだった」と話したという。市教委は懲戒処分に当たらない訓戒にとどめた理由について、「過去の同種の処分とのバランスを考慮した」としている。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220429-OYT1T50039/