「殺される豚の鳴き声を聞くと……」 「自衛隊頼み」で農水省に勧告

 鳥インフルエンザや豚熱の対策を担う農林水産省が先日、ある「勧告」を受けた。安易に自衛隊を頼らないように、というものだ。

薄暗い豚舎。白い防護服に身を包み、豚を取り囲む何人もの自衛隊員――。一昨年、防衛省統合幕僚監部がツイッターに投稿した写真には、豚熱の発生農場に派遣された隊員の生々しい活動の様子が写っていた。

 同省によると、豚熱の発生農場に派遣された場合、隊員は逃げる豚を取り押さえ、処分場所に運ぶ役を担う。そして専門業者が殺処分した後、死骸の焼却や埋却、豚舎の消毒も担当することが多い。任務は通常、数日間続き、楽な作業ではないという。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASQ4X721CQ4WUTIL051.html