霞が関「ブラック」職場から「カラフル」に…若手官僚、働き方改革を提言

 国家公務員の働き方改革を目指し、若手官僚らが提言をまとめた。「ブラック霞が関」から多様な働き方を認める「カラフルな霞が関」への転換を促すもので、残業を減らす人員配置や交代制勤務、自薦による省庁横断の人事異動・民間出向の拡充などを盛り込んだ。

 昨年9月に結成された人事院と内閣人事局の30歳代8人でつくる検討チームが、離職者や民間企業への聞き取りなどを行い、まとめた。4月28日、川本裕子人事院総裁と国家公務員制度担当の二之湯国家公安委員長に提言を手渡した。

 内閣人事局の調査(2021年度)によると、30歳未満の国家公務員の男性13・5%、女性11・4%が離職意向を持つ。理由は「もっと自己成長できる魅力的な仕事につきたい」が7割強で最多。「長時間労働などで仕事と家庭の両立が難しい」は男性4割、女性5割に上った。提言を受け取った川本氏は「ヒントがたくさんある」と語った。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220430-OYT1T50286/