コーエーテクモ、新卒初任給29万円に引き上げ 競合ゲーム会社の初任給は?
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コーエーテクモホールディングスは4月21日、各グループ会社の正社員を対象に、大卒初任給を5万6000円増額し、
月額29万円にすると発表した。バンダイナムコエンターテインメントと並び、大卒初任給ではゲーム業界で最高水準になるとみられる。
2021年度の業績が好調なためで、同社は「最大の功労者である社員の活躍に報い、更なる飛躍に向けた就業環境を整える」としている。
ゲーム業界では、カプコンも社員の年収を平均3割引き上げるなど賃上げが相次いでいる。

『モンスターファーム』シリーズや『三國志』シリーズを手掛けることで知られる同社。一部グループ会社で初任給は異なるものの、初任給に加え、
時間外労働手当も別途支給する。既存社員の月給も平均で7万3000円増額(23%増)する。
賃上げの主要因は好調な業績だ。同社は3カ年の中期経営計画の最終年度の利益目標を上回ることが確実だという。
このため、賃上げとは別に「特別賞与」も社員に支給する。『ファイアーエムブレム無双 風花雪月』(6月24日発売)、『信長の野望・新生』(7月21日発売)など
注目タイトルの発売を前に、社員に利益還元した形だ。
賃上げ実施は6月からだが、4月まで遡って引き上げる。同社は「人材が最も重要な資産であるとの考えに基づき、
従来から働きがい向上につながる施策に取り組んでいる。今後も社員のエンゲージメントが向上するよう魅力ある人事制度を実現していく」としている。
22年度にはこれらの取り組みに加えて、7期連続となるベースアップも予定しているという。

カプコンは平均年収3割増 業界内で賃上げ相次ぐ
ゲーム業界では社員の報酬を引き上げる動きが相次いでいる。『テイルズ オブ』シリーズや『太鼓の達人』シリーズなどで知られるバンダイナムコエンタテインメントも4月から、
大卒初任給をコーエーテクモと同額となる、29万円に引き上げていた。従来は23万2000円だったため、月額5万8000円の賃上げとなる。
これに在宅勤務手当や時間外労働手当も別途支給する。
同社は併せて、全社員の基本給も月平均5万円引き上げている。いずれも賃上げの理由を「社員の収入安定による働きやすさ向上」としており
「今回の改定を通じて、社員の働きやすさ向上につなげ、長く深く遊べる良質なコンテンツと多彩なエンターテインメントで
世界中のファンの皆さまの期待を超えることを基本方針とし、新中期ビジョンを実現していく」(同社)としている。
また、『モンスターハンター』シリーズや『ストリートファイター』シリーズで知られるカプコンは4月1日付で正社員を対象に平均基本年収を30%増額すると発表した。
22年4月入社から初任給も23万5000円と、従来から4万7500円引き上げた。人材投資戦略の推進を目的としており、
同社は「今後も従業員の評価・育成制度の改善に、継続して取り組んでいく」としている。