立憲、落選議員に「格付け」で不満続出 「党内は格差だらけ」
https://mainichi.jp/articles/20220430/k00/00m/010/027000c


 立憲民主党が、2021年衆院選で落選した元議員を2段階で「格付け」し、党内の反発を招いている。
夏の参院選で票を掘り起こすには元議員の働きが不可欠だが、下位に分類された元議員たちの士気は上がらない。

 「もう来なくていいよ」。4月18日、さいたま市南区の民家の玄関前。立憲元職の高木錬太郎氏は、
住民の60代男性の厳しい一言に思わず、「すみません」と言って頭を下げた。高木氏の手には、
17年の前々回衆院選で使われた、旧希望の党の小池百合子代表(当時)が写る色あせた看板があった。


代わりに立憲の看板をかけてもらうよう頼むと断られた。「お話だけでも少し聞かせてもらえませんか」と食い下がると、

男性は「野党なんて、いても仕方がない」と批判し、経済や外交安全保障について持論を話し出した。

 高木氏は21年衆院選で埼玉15区から出馬し、再選を目指したが自民党候補に敗れた。参院選埼玉選挙区では、
妻の高木真理氏が立憲から立候補予定だ。妻の選挙の支援は、次期衆院選に向けた自身の活動にもなる。

街宣活動やビラ配りのほか、旧希望の看板を見つけると、看板をかけ替えてもらうよう依頼するが、今のところ一度も応じてもらえていない。