今年で35周年!お久しぶりな人も初めての人もシリーズ最新作『IX』で「イース」の“優しさ”の歴史に触れてみよう

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 今年の6月21日で、シリーズ誕生から35周年を迎える日本ファルコムの人気アクションRPG「イース」。
今年の2月24日には、シリーズ最新作の低価格版であるPlayStation 4向けソフト『イースIX -Monstrum NOX- スーパープライス』(以下、イースIX)が発売された。

 ここでは、しばらく「イース」シリーズから離れてしまって人、もしくはまだ本シリーズをプレイしたことのない人に向けて、
最新作の『イースIX』の魅力をお届けするとともに、シリーズの歴史も簡単に触れてみよう。

「イース」シリーズとは?
 まずは、「イース」を知らない人のために、簡単にシリーズの説明を。
「イース」シリーズは、日本ファルコムが1987年6月21日にPC-8801で第1作を発売したアクションRPG。
赤毛の冒険家、アドル=クリスティンを主人公に、ゲームでは彼が体験したさまざまな冒険が描かれる。
1つの作品で1つの地域での冒険が描かれ、基本的に一話完結となっている。

 当時のPC向けのRPGは、謎解きがノーヒントだったり、バランスが厳しすぎたりと、難易度が高く挫折する人も多かった。
そんな中、「RPGは“優しさ”の時代へ」と広告で銘打ち、誰でも楽しめる(クリアできる)“優しさ”を全面に押し出して登場したのが、本シリーズだ。

 ただ、“優しい”と言っても、攻撃を出していれば簡単に敵を倒していけるといった難易度的な“易しさ”ではなく、
メッセージでさりげなく謎解きのヒントを出したり、バトルではレベルを1つ上げただけで勝機が見えたりといったような、
プレイヤーのテクニックや考える余地を残したものになっていた。
ゲーム中で描かれる物語の魅力もあるが、こういった部分が当時のゲームファンを魅了し、熱中させたのだろう。

 年月を通じて、初期の制作陣からスタッフは変わっているものの、「イース」シリーズはこの部分をしっかり踏襲。
さらに、家庭用ハードを主軸に移してからは多彩な要素を追加し、より遊び込める内容になっている。
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