合成麻薬のMDMAを食品に隠して国際郵便で密輸したとして、ベトナム人で23歳の容疑者が逮捕されました。
横浜税関によりますと、MDMAの摘発量は、去年(R3)、過去最多となっていて、警察は背景に組織的な犯罪グループがあるとみて捜査しています。
逮捕されたのはベトナム国籍で東京・江戸川区西葛西に住むグエン・ディン・コン容疑者(23)です。
警察と横浜税関によりますと、ことし1月、合成麻薬MDMA1002錠、末端価格でおよそ500万円分をドイツから国際郵便を使って密輸したとして麻薬取締法違反の疑いがもたれています。
MDMAはキャンディーの包み紙にくるんだりナッツやビスケットをくりぬいたりして隠していたということで、税関の検査で発見されたということです。
警察の調べに対し、「知らない」と容疑を否認しているということです。
容疑者は、この事件のおよそ20日前にも、MDMAおよそ1100錠を密輸したとして逮捕・起訴されていて、そのときの調べでは、「お金を稼ぐためにやった」と容疑を認めていたということです。
横浜税関によりますと、去年の横浜税関でのMDMAの密輸の摘発量は6万8000錠で、前の年の1万7000錠からおよそ4倍に増え、過去最多となっています。
新型コロナウイルスの感染拡大で国際的な人の往来が減少しているのを背景に、国際郵便が使われるケースが増えているということです。
警察が事件の詳しいいきさつをしらべるとともに、背景に組織的な犯罪グループがあるとみて捜査しています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20220510/1050016852.html