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高校生から注意され逆ギレ馬乗り暴行…36歳「自衛隊3等陸曹」のお仕事は負傷隊員の救護係

大トラになった自衛官が、高校生に注意されたことに逆ギレし、駅のホームで大暴れした。

 地下鉄の車内で優先席の使用を注意されたことに腹を立て、18歳の男子高校生に暴行したとして、陸上自衛隊真駒内駐屯地「第18普通科連隊」の3等陸曹、黒岩聖士容疑者(36)が25日、暴行の疑いで北海道警豊平署に逮捕された。

 黒岩容疑者は25日午後9時10分ごろ、札幌から真駒内に向かう市営地下鉄南北線に乗車。同僚の自衛官ら複数人と市内で酒を飲み、駐屯地に戻るところだった。

 黒岩容疑者と一緒にいた30代の女性自衛官が、障害者やお年寄りのために設けられた「優先席」に座っていたため、同じ車両に乗り合わせていた高校生が注意。黒岩容疑者がこれに逆上し、口論になった。怒りが収まらない黒岩容疑者は、自衛隊前駅の3つ手前の平岸駅で高校生を電車内から引きずり降ろした。

 それを見た乗客が駅の窓口で「ホームで客同士がケンカをしている」と伝え、駅員がすぐに現場に出動。激しい言い争いの仲裁に入ろうとしたところ、2人はもみ合いになった。黒岩容疑者はその場で高校生を押し倒して馬乗りになり、顔面と首をつかんだ。駅員が2人を引き離して事務所に連れて行き、事情を聞くと、高校生が「暴行を受けたので、警察に連絡をして欲しい」と訴えたため、警察に通報。黒岩容疑者は現場に駆け付けた豊平署の署員に現行犯逮捕された。酩酊状態だった。調べに対し、「ケンカを売られたと思い、腹が立った」と供述しているそうだが、いい年こいて何をやっているんだか。

「黒岩3等陸曹は准看護師の資格を有し、衛生救護陸曹として訓練で負傷した隊員の救護にあたるなど、救護全般を担当しています」(真駒内駐屯地第11旅団司令部広報室)

 黒岩容疑者は昨年11月、第18普通科連隊から大阪府立国際会議場に開設された新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターに派遣され、ワクチン接種の任務に従事。今年1月に発行された同連隊の広報紙では「延べ約8000人が同会場に来られ、多忙な状況の中、予防接種を受ける方々に優しい声かけや笑顔を通じ安心感を与える対応でその任務を完遂した」と紹介されていた。

 負傷者を助ける「衛生救護陸曹」という立場にありながら、酒が入ると豹変するのか。