「1800万円騙された」30歳被害女性が明かす 急増中「パパ活」詐欺の手口
パパ活。女性がお金と引き換えに、男性と食事やデートなどをする「経済行為」をいうが、そんなパパ活市場に最近“異変”が起きているという。
「いまのパパ活市場は独身・既婚を問わず、30代、40代女性も参入してきて飽和状態に近づきつつあります。
2~3年前から登録料のかからないパパ活マッチングアプリが登場したことで、パパ活の敷居がグッと下がりました」
こう話すのは、自身もパパ活経験者で、現在はパパ活女子の相談などにも乗っているTinaさんだ。
「これまで、パパ活の相場は“オトナあり(肉体関係を持つこと)”だと5万円以上が常識でしたが、
新しく参入してきたパパ活女子たちは“オトナありで2~3万円”が普通。価格破壊をもたらし、結果、タチの悪いパパが増えることになったのです」
「トイレに立った隙に財布から3万円を抜き取られた」や「ホテルに入ってコトが終わり、シャワーを浴びている間に逃げられた」などといった事例をよく聞くという。
現在30歳でパパ活歴10年のアユミさんも最近、被害に遭ったひとりだ。
「パパ活のグループLINEで出会った50代のIT企業の役員と称する方と“お食事で2万円”“オトナで5万円”の条件で3ヶ月ほどお付き合いしました。
そんななかで“いま期待されている分野の注目IT企業”の名前を挙げて投資を持ちかけられたのです。
パパ活のことは内緒にして母に相談したところ、自らの投資信託を解約して1500万円を私に預けてくれた。
それを振り込んだのですが、そのまま音信不通となり、一切の連絡手段が絶たれてしまいました」
途方に暮れたアユミさんだったが、被害を回復するためにもパパ活は続けていたという。
そして約1年後に出会ったのが、投資コンサルタント会社社長を名乗る藤田実だった。
「藤田とは昨年10月に“ギャラ飲み”の場で出会いました。この時、詐欺に遭ったことを話したら、とても親身に聞いてくれて
“俺が責任を持って債権回収をする。なんなら月30万円で俺の愛人にならないか”とも提案してきて、債権回収の話に一縷の望みをつないでしまったのです」
すると数日後、藤田は「債権回収するにも経費が必要だから」と100万円を要求してきたという。
「この時、名刺や社名と連絡先などが書かれた領収書なども渡されたので、疑うこともなく100万円を振り込みました。
その後も追加調査費用と称して100万円ずつを2回。さらに50万円の計350万円を要求通り振り込んだのですが……」
藤田と出会ってから1ヶ月間ほど経った頃、進捗の報告などが一切ないため、不安になったアユミさんは藤田の名前をネット検索してみたという。
「顔から血の気が引きました。藤田は2013年に架空の投資話を複数の女性に持ちかけ約1億3千万円も詐取した容疑で逮捕されていたのです」
「まさかパパ活市場に本物の詐欺師が紛れ込んでいるなんて想像もしていませんでした」と驚きを隠さない。
被害女性からの相談に乗っている法律事務所の清水祐太郎弁護士が話す。
「パパ活アプリで出会い、投資の儲け話などを持ちかけられ、お金を騙し取られるケースが増えています。
共通して言えるのが、相手の素性や投資話の内容をきちんと確認せずにお金を渡してしまっていることです。
相手の男は素性を明かさないまま言葉巧みにお金を騙し取った後、徐々に連絡が途絶えていき、結果、回収できないというケースが多い」
いまや危険がいっぱいのパパ活の世界。甘い話にはご用心を。
https://news.yahoo.co.jp/articles/50e27ddfd87f612e35ed379e682c97226bbd2f63