消費者庁は、食物アレルギーを引き起こす恐れがある原材料として加工食品に表示を義務づける品目にクルミを加える方針を決めた。クルミのアレルギー症例数が増えていることを踏まえた判断で、今年度中に食品表示法に基づく食品表示基準の改正を目指す。

消費者庁が3年ごとに医療機関の協力のもと行っている実態調査によると、2015年度はクルミの症例数は多い順に8番目だったが、18年度は卵、牛乳、小麦に続いて4番目になった。21年度も同様の結果だったことから、同庁は症例の増加は一時的なものではないと判断した。クルミの消費量が増加傾向にあることが背景にあるとみられる。
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