国の特別史跡「加曽利貝塚」がある千葉市で、縄文人が食したとされる巻き貝を使った料理を「縄文グルメ」としてPRし、普及させる取り組みが本格的にスタートした。市の新たな名物にするため、ブランド化を目指していく。

縄文時代の貝塚が集中する地域の特性を生かそうと、市内の若手経営者らが昨年、縄文グルメ推進委員会(小川智之代表)を設立した。

 貝塚からは直径1~2センチの巻き貝「イボキサゴ」が大量に出土しており、推進委は、この巻き貝に目を付けた。縄文人はスープのだしなどに使っていたとみられ、推進委に加盟する市内の飲食店でメニュー化する準備を進めてきた。

 5月31日には、市内で縄文グルメの試食会が開かれ、イボキサゴのだしを生かしたリゾットやたこ焼き、ラーメンなどが振る舞われた。関係者は「磯の香りがする癖のない味が売りだ」とアピールする。

 推進委によると、縄文グルメを味わえる加盟店は、現時点で約20店あり、年内に50店まで増やすことを目標にしている。関連イベントの開催や縄文グルメに誘引するアプリの開発も計画している。

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