ルハンスクの「恐ろしい」存在

ロシアの後ろ盾を受ける分離主義者の支配地域では、比較的平穏な生活が続いている。それでも、分離主義勢力はウクライナ軍が住宅を砲撃し、民間人を殺害したと非難している。ドネツクの当局は、2月中旬以降に民間人72人が死亡したと主張している。ウクライナが掌握する地域では、それよりずっと多くの人がロシアの攻撃で死亡している。

ルハンスクで暮らす女性は匿名を条件に、BBCの取材に応じた。女性によると、街中ではロシア軍を多く見かけるといい、今は恐怖と警戒の雰囲気が漂っているという。

「怖いです。とにかく恐ろしい」と女性は話した。入隊年齢に達した男性は地元の民兵に参加しなければならず、徴兵から逃れた人は身を隠しているという。

「彼ら(分離主義者)は街頭で(男性を)動員したり、つかまえています。店にも、町中にも、路上にも男性はいません」

そのため、男性が圧倒していたビジネスは全て閉鎖されているという。

「もうロシアになってしまいました。非公式ではありますが。みんなロシアのパスポートを持っています」

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-61006821