なぜ自転車違反の取り締まりが激増? そして電動キックボード規制緩和後に待ち受けるもの

自転車の取り締まり件数を私は“コレクション”している。素敵でしょ(笑)。手元にあるいちばん古いのは1989年分。全国で79件だ。1996年なんか10件だった。全国で1年間に10件ぽっちですよ。
ところが2006年4月に警察庁が、自転車の取り締まりを強化する通達を発出。2007年に500件を超えた。さらにぐぃんぐぃん増えた。2009年に1000件を、2012年に5000件を、2015年に1万件を、2019年に2万件を超えた。2020年はなんと2万5465件。昔を知る者からすれば「しぇーっ!」である。

2021年の自転車取り締まりについて、都道府県別、違反別のデータを情報公開法によりゲットした。2021年の全国合計は、前年よりだいぶ減って2万1906件。都道府県別の件数は、可搬式による速度取り締まりの件数以上に、ばらつきがめっちゃ大きい。山形、山梨、長野、福井、岐阜、和歌山、沖縄の7県はゼロ。1桁の県が多数ある。一方、トップ3はこうだ。

1位 兵庫  6210件
2位 東京  4084件
3位 大阪  3074件

この3都府県だけで全国合計の61%を占めている。現場の警察官諸氏はノルマを課され、尻を叩かれたのではないか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/00dfd9cff3b6b847aafa0ab476847dc579a9adf0