最近ますます世間の注目が高まるVTuber業界だが、『ホロライブ』に所属する博衣こよりが、炎上騒ぎを起こしてしまった模様。そのキッカケとなったのは、破竹の勢いで大躍進を続けている“お嬢様系VTuber”の存在だったという。

お嬢様ブームに起源を主張?

コトの発端となったのは、6月7日に博衣こよりが投稿したツイート。彼女は《昨今お嬢様が話題ですが》と世間のトレンドに言及しつつ、《2月の時点で、【イマジナリーお嬢様が壺おじをやる配信】があったことをあなたはご存知でしょうか?》と自身がお嬢様系配信を行っていたことをアピールしている。

ここで言われているお嬢様とは、もちろん『にじさんじ』の壱百満天原サロメのこと。彼女は「ですわ」口調を操りながら、“本当のお嬢様”を目指す一般女性で、ネット中を熱狂させている。初配信からわずか14日でチャンネル登録者数100万人に到達し、VTuber史上最速の記録を打ち立てたほどの勢いだ。

そんなお嬢様ブームの中で、ちょっとしたバズを狙っただけなのかもしれないが、博衣こよりのツイートには《起源主張みたいに見える》といった指摘が続出。それに対する反論か、《起源とか言うつもりは全くないので》ともツイートしたものの、そこでも自分のお嬢様動画を宣伝したことでバッシングが加速してしまった。

見かねたファンからも、《個人的に悪手だと思うので、呟く前に一度冷静になって考えてほしいかな…》《悪手に悪手を重ねては駄目だよ》《こんな弁明までして他人の人気を利用するくらいならその労力を自分自身の成長に費やした方が良いよ》とフォローされる始末。最終的には、一連のツイートを全て削除する結果となっている。

度量が試される先輩VTuberたち

たしかに、サロメは今一番勢いのあるVTuber。彼女に便乗するのは、競争の激しいVTuber業界において間違った行動とは言えないだろう。実際、同じく「ホロライブ」の白上フブキも、ツイッター上で《お嬢様の配信面白すぎてたまらんのですわぁ~》《皆さんにも是非見ていただきたいっ》と仄めかすツイートを投稿していた。

しかし、こちらは便乗目的と受け取られていないようで、《分かりますわぁ~。フブちゃんもサロメ様も、どちらもたまりませんのですわぁ~!》《おお、話題のVをしっかりチェックしてんねぇ》などと、むしろ好感を持たれていた印象だ。

そもそも「ホロライブ」のVTuberはいい意味でトレンドや数字に貪欲に乗っかる姿勢があり、そのメソッドは一日や二日ではない蓄積がある。同じ事務所の先輩からそれを学んでおけば、無駄な騒ぎは避けられたかもしれない。

また、サロメブームから自分の身になるものを得たいなら、「お嬢様」という属性に便乗すること自体が悪手。サロメはロールプレイを極限まで突き詰めることで爆発的な人気を得ているので、博衣こよりの場合なら公式設定の「研究者」としてのキャラ立ちを模索すべきだろう。

研究者としての知性を活かして、失敗を次の成功につなげてほしい。

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