「加藤は天才、志村は秀才」仲本工事が語る、知られざる“ドリフ秘話”〈『ドリフターズとその時代』発売〉
https://bunshun.jp/articles/-/55207
「志村は誰よりも新しい笑いに貪欲なんですよ」

―― 『全員集合』の途中で、メンバーが荒井注さんから志村けんさんに変わりました。付き人時代の志村さんの印象はありますか?

仲本 荒井がやめて志村が入ったときも、慣れるまで大変だったと思うよ。まさに志村は努力家だよね。

―― 仲本さんが感じている、志村さんの魅力って何でしょう?

仲本 誰よりも新しい笑いに貪欲なんですよ。とにかくいろんな笑いや音楽を見たり聞いたりしてましたね。それを取り入れるのがすごく上手かった。
ほら、早口言葉の音楽があるでしょ。「生麦 生米 生たまご イェー!」っていうの。
あれも、志村が「これがいいんじゃないですか」って言うんでそうしたんだよ。

―― 加藤さんの魅力とはまた違いますか?

仲本 加藤は天才だもん。思わず口について出ることが面白いし、いるだけでホッとするとこもあるしね。
テレビに出始めのころなんて、ほんとにかわいくて、いい男でしたよ。
今でいうと、お笑いもできるアイドルみたいだよね。だから加藤は天才、志村は秀才かな。