岸田文雄首相は20日午後、為替市場の動向を巡り、首相官邸で日銀の黒田東彦総裁と会談した。会談後、黒田総裁は記者団に「急速な円安の進行は、企業の経営計画に不確実性をもたらし好ましくないと申し上げた」と述べた。その上で「為替市場の動向に注視し、政府と連携し適切に対応していく」と語った。首相からは特別な指示などはなかったと説明した。

黒田総裁は首相との会談について「定期的に世界の金融市場の動向を説明する機会をいただいており、今回もそういったことを話した」と説明した。首相と黒田総裁は安倍政権時代から定期的に面会する枠組みを設けている。
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