AV新法に反対する人々とそれにカウンターをかけた人々

昨日(5月22日)、新宿駅東口広場でセックスフォビア派・道徳派・宗教派・表現規制派による「AV業界に有利なAV新法に反対する緊急アクション」と題された集会があり(以下「緊急アクション」)、それに対してカウンターをかけるとSWASHの要友紀子に教えられて、私も行ってきましたさ。

主張について言えば私はカウンター側に完全に賛同。

「緊急アクション」の方々が主張していたのは、ざっくり言えば「かよわい女が食い物にされるAV自体を禁止すべきなのに、AV新法はAV自体を肯定するものでしかない」という内容であり、対してカウンター側が主張していたのは「自己決定によるセックスワークを否定するな」「セックスワーカーの意見も聞け」ってことであり、主張の根幹にあるのはフェミニズムです。


以下は当日配布されていたカウンターの声明文より。

当日「AV業界に有利なAV新法に反対する緊急アクション」に集まる人の中には、フェミニストを名乗っている方もたくさんいると思います。

あなたがフェミニストであるならば、「自分の身体で何をするかは自分で決める」という基本的な姿勢を思い出してください。

フェミニズムは女性、そしてすべてのジェンダーの人たちにとっての自由を追い求め、そしてまた国家による家父長制的な私たちの性や生殖のあり方を支配しようとする試みに対して対抗するものではなかったでしょうか。

これがフェミニズムの望ましきスタンスです。

この行動のあとで、呼びかけ人にも話したのですが、残念ながらこのフェミニズムの基本姿勢は、世間一般に理解されておらず、フェミニストを自称する人たちでさえも理解していないケースがよく見られ、だから、矯風会がフェミニズムに見えるフェミニストまで出てきてしまいます。宗教道徳に基いて風紀の乱れを糺すことを旨とする団体がフェミニズムのはずがありましょうか。

https://www.targma.jp/vivanonlife/2022/05/post109092/