【“サッカー意識”に変化?】
(記者)
そこで私が1つ気になるのが、子どもや若い世代の意見です。
これも以前「たっぷり静岡」でお伝えしましたが、静岡市葵区の千代田小学校で、スタジアムなど静岡市の大型事業について考える授業が5時間にわたって行われました。
6月10日の最後の授業で、静岡市の魅力を伝えるために「「新スタジアムと海洋文化施設(水族館)、どちらが必要か」というテーマで子どもたちが投票をしたところ、スタジアムは2票、水族館は27票という結果だったんですね。

担任の先生によると、子どもたちの間では「サッカーファンは一部だけ」という意見が目立ったということで、この先生は「今の子どもたちはエスパルスの全盛期を知らず、『静岡はサッカーの街』とはあまり思っていないのでは。騒音や予算を心配して建設に反対する意見も多かった」と振り返っていました。

(キャスター)
確かに、エスパルスはまもなく30周年を迎えますけど、優勝争いをしていたころの盛り上がりなど、子どもたちは直接は知らないでしょうね。

(記者)
これは1つの小学校のクラスの意見に過ぎません。
しかしJリーグが公表しているデータでもスタジアム観戦者の平均年齢は、2004年では34.7歳だったのが、コロナ禍前の2019年では42.8歳と上昇しています。
エスパルスに限ると43.5歳と、全体よりさらに年齢層が高い傾向です。
時代が移り変わる中でサッカーを静岡市の財産として維持し続けられるのか、行政やエスパルス、そのサポーターに限らない、全市民的な議論が必要と思います。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20220621/3030016306.html